原稿がなかなか完成しない人の為の対処法とその原因

どうも、最近ようやく原稿が完成したてる介です。


そして完成させられない人がなぜ完成できないのか、完成するために必要な事は何か……がようやくわかってきた気がするので、書いて行きます!

ちなみに私は今までびっくりする程原稿が完成せず、それ系の記事やら本やらは大量に読んできました。時間術やら、手帳術やら、タスク術やら……でもダメでした。

なぜダメなのか、それは内容と自分の特性が違い、適した行動をとってなかったからだと思います。

そう、必要なのは自己分析です!!

とはいえ、いきなり自己分析をしろと言われても「???」となると思いますので、原稿生産のタイプと〆切破りタイプの二種のタイプを作りましたので、それを元に紹介していきます。

6種類のタイプ

原稿生産タイプ

量産タイプ

ともかく量をこなしたいタイプ。多少の粗は気にせずにどんどん書く。
大量生産をするためにクオリティを一定ラインでキープしている。
一枚の原稿を2時間で描けたりする。

逸品タイプ

一つの作品に時間を掛けるタイプ。ともかく完璧を目指す。
下手すれば、完成しない危険性もあるが、とんでもなくクオリティが高いものが作れる可能性も秘めている。
一枚数十時間~数百時間程、掛けたりする。

バランスタイプ

二つの中間。バランスがいい。多分どちらかの特性に寄っている。
一定のラインをキープできているという点で言うと、量産型に寄っていると思われる。

〆切破りタイプ

飽き性タイプ

ともかく飽きてしまい完成しない。「今描いている奴より、もっと面白い話がある気がする。むしろ思いついた」となることが非常に多い。

時間管理甘タイプ

時間管理が甘いので、〆切に完成しない。〆切前に30ページの原稿が20ページ位残ってたりする。そこから無理やり完成させても、低クオリティで意味ないしなと思って辞めてしまったりする。

自己否定タイプ

「この原稿つまらない(下手だ)な、完成させても意味ないな」と思ってしまい、描くのを辞めてしまう。他人に見せると怖いので見せずに辞めることや、逆に人に見せて微妙な反応だからより否定が始まったりする。

6種類のタイプについて

タイプわけとしましては、ざっくりこんな感じです。
当てはまるものはあったでしょうか?
〆切破りタイプに関しては「いや全部当てはまってるけど…」って方もいられるんじゃないでしょうか。私はまさにです。

そういう場合は、全部で分析してみましょう。

三つの〆切破りタイプの「完成しない理由と対処法」

私の主なタイプは「逸品×飽き性」タイプです。
ともかく一ページをどれだけ完璧にするか……とかやってると、自分の絵の下手さとか、物語への不満とかで、飽きてきて一生完成しない……という状態に陥ってました。

では三つの〆切破りタイプごとの対処方法を書いていきます。生産タイプごとアドバイスもあります。

飽き性タイプ

飽きにも色々な種類があると思います。自己否定による飽き、原稿を描くことに対しての飽き……。大体の場合は「つまらない」がどこかにあります。
その「つまらない」の源を探しましょう。例えば「絵を描くのがつまらない」なら、なぜつまらないのか「下手だからつまらない」なら、画力を上げる取り組みをしましょう。
「背景を描くのがつまらない」なら、どうにか素材やらを駆使して背景を描かなくてもいいのです!

 ともかく「つまらない」を探して、無くしましょう!!

必要だからいれてるけど描くのがつまらないページなら、後回しにしてしまって、ちょこちょこ進めたりしたらいいのです。
私は今まで最初のページから最後のページまで通しで描いてましたが、今回描きたい所からわりと描いたら楽しく描けました。

 ちなみに下書きが嫌いでつまらないので、ネームで有る程度書いて下書きを無くしました。

そんなのでいいのです、自由に描きましょう!
 そうして、自分の描きたいように描くことによって、「飽き」はどんどんなくなっていくと思います。

量産:量産の飽きは「量産」しているからこそおきると思われます。一旦量産を止め、一番描きたかったコマ等を丁寧に描いてみましょう。
逸品:逸品の飽きは丁寧に描きすぎていることによる「完成のしなささ」にあると思います。クリスタの製本3Dプレビュー等を使って、製本状態を見るとモチベが上がると思います。もしくは丁寧に描くことにつまらなさを感じているのなら、いっそおおざっぱに描いてみましょう。
バランス:バランス型の人は、バランスよく描けている筈なのでそれでも「飽き」があるなら、上記の通りつまらないポイントが必ずあります。ちなみに同人で飽きが来ている場合は、そもそも原作に対する愛着があるかないか等も問題になってくるかと思います。

時間管理甘タイプ

時間管理は難しいですね。そもそも時間管理ってなんなんだ?タスク管理?手帳術?

ぶっちゃけて言うと、完全に時間を管理することは不可能です。なぜかというと、不測の事態が起こるからです!締め切り前に頼まれごとするとか!

ただそういう不測の事態込みでスケジュールを組んで、時間管理をすることは可能です。

 バッファ(余裕)を持ってスケジュールを組むのです。

スケジュールとか組んで守れない人は二パターンいて「見積もりが甘い」タイプと、「スケジュール通り行動しない」タイプがいると思います。

見積もりが甘い人

もう一度自分の原稿速度や、スケジュールなどを計算してバッファをもってスケジュールを組めば解決すると思われます。

私も昔は無茶なスケジュールを組んでは「これがこなせない程度ならダメ」と自分を追い詰めてましたが、無理なものは無理です。そもそもそういう気持ちでやるとつまらなくなり、結果的に飽きをもたらし、完成しなくなります。

ちなみにバッファを、どれくらいとればいいかというのは人に依りますが、1日のバッファと、一週間のバッファ、一ヶ月のバッファ、すべてを取った方がいいです。
「休憩せずに描く」ってのは、よほど集中してない限り無理です。

原稿速度と集中力の求め方

原稿速度とは、1枚にかかる時間の事です。「いやーそんなの背景とかによるし、分からないでしょ」と思われるかもしれませんが、何枚か描いていると大体平均の速度がわかってきます。
私の場合、70%位の力で描くと5時間位、90%で描くと数十時間、30%で描くと2時間位です。(この%は、いかに簡略化するかの数値です)
求め方は簡単、1枚の描き始めから描き終わりまでを測ります。

集中力の求め方も、原稿に入ってからタイマーを測り、中断するまでの時間を測ります。ちなみに人の集中力は長くても90分位らしいので、予想より集中力がなかったとしても落ち込む必要はありません!
全然集中できない……!って人には「ポモドーロ・テクニック」がおすすめです(*’▽’)
25分集中して、5分休憩する作業方法です。(色々タイマーアプリも出てます!)

スケジュール通りに行動しない人

これは見積もりも甘くなく、自分ができる範囲のスケジュールにしたのに、1日のノルマをこなせないことにより、〆切に間に合わない(もしくは間に合うけど〆切前にとんでもなくノルマが多くなる)という状態に陥るタイプの人ですね(私です)。

そもそも、なぜ「達成できる筈のノルマが達成できないか」というと、「原稿を後回しにする」からです。

 「先にゲームしてから」「先に本読んでから」とかしているうちに、どんどん原稿の時間がなくなり、一日のノルマが達成できない……。

深い問題です。これに関しては意識を変えていくしかないです。

なぜゲームやら読書を優先してしまうかというと、それが一番ハードルが低く、楽な事だから。行動科学的に人はハードルが低く、楽な方が逃げてしまう習性があるらしいです。
じゃあどうするか、行動科学を利用しましょう!

 原稿を描くハードルを、低くすればいいのです!

まず自分の中のハードルを探しましょう。私の場合、iPadProを買った事でハードルがまず低くなりました。(どこでも描ける、散らからない等)

そして飽き性の所で書いたのと同じですが、ともかく原稿の中で「つまらない」所を探す。描く前に「描くの嫌だなぁ」と感じてる場合、どこかにその原因があり、それがハードルを上げてます。
そこを潰せるなら潰してしまいましょう!

また原稿の中だけではなく、例えば家の描く場所とか、描く状況とかでもそうです。家人がいる前で描くのが恥ずかしいから、とかもハードルになる訳ですね。

ハードルとモチベーションとプレッシャー

今の段階でハードルはそんな高くない、原稿も愛着あるし、描く環境も悪くない! でも描けないんだ!って方は「完成させてくない症候群」を患っているか、もしくはモチベーションがマンネリ等によって非常に下がっている状態だと思います。
そういう場合に効く劇薬は「プレッシャー」です。誰かに原稿している事等を話し、〆切を伝え、ともかく自分を追い込み、プレッシャーがかかる状態にしましょう。

 

量産:量産で時間管理が甘い人は、ただただ詰め込みすぎだと思います。量産できている段階ですごい訳です。あとは、量産できるからこそ見積もりをキツキツにしてると思いますが、体調不良等はどこかで訪れます。見積もりは緩めに取りましょう。
逸品:逸品タイプの人は、一枚に無限に時間を掛けるので、多分時間管理は無理……と思われているかもしれませんが、できます。一枚の平均をとりましょう。多分普通より多いだけで、平均はある筈です。そして、バッファをこれでもかというほど取りましょう。
バランス:バランス型のタイプで時間管理が甘い人は、手帳の使い方を見直してみませんか?多分原稿をバランス型で描けている段階で、色々できてます。自分がテンションの上がるような手帳の使い方をして、時間管理してみましょう。(ガンチャートに作業記録描いて、スタンプとか押すとやる気がアップしたりします)

自己否定タイプ

「この原稿つまらない」「絵が下手」と、自らを責め、モチベーションが下がりまくり、描く気がしない……。
これの難しい所は、モチベーションが下がった箇所を直すと地獄が始まるという所です。だって永遠に終わらないから。

これに関しては、致命傷にならないところは直す、「鈍感になる」こと、褒めてもらう事、そして原稿を描くことを習慣にすること。

原因の根本に目を向けると、対処法が見えてきます。

自己否定が、実は飽きから始まっている場合もあります。描くのが飽きたから、「原稿がつまらない」と思っている場合は「飽き性」の対処をした方がいいです。

否定も、「自分」を否定してるか、「漫画」を否定しているか…、これはかなり違います。
「自分が描いた漫画だから」なのか、「ただ単純に漫画が」なのか、自分を否定してい場合は自己肯定感が低い状態です。こちらに関しては自己肯定感を上げるしかないです。

「漫画」を否定している場合、直せるところは直して、どうにか描くしかないです。あとはもう、鈍感になってともかく描く。自分の中の「これ描く意味あるの?」って声を無視して、ずっと描き続ける。

ずっと描き続けるには、習慣にするしかないです。考える暇もなく描く。

それがすぐには難しい場合には、違う所にモチベーションを見つける。「漫画を完成させる」ことで得られる副産物に目を向ける。

自己肯定感を上げる方法

ここら辺に関しては、色々な書籍があるのでそちらを読んでもらった方がいいです。専門家のちゃんとした本です。
 でも結局の所は「自分をありのまま受け入れる」事です。ダメな所がある事も、すべてを受け入れる事…。
でも受け入れないところがあると思います。自分の中の、どうしても嫌いな部分、憎くて憎くて仕方がない部分…でも、それも自分なのです。
というだけなら簡単なんですが、まあなかなかそんなすぐには受け入れられないですよね(;’∀’)ゆっくり受け入れていくしかないです。
ちなみに自己固定感を上げるには、人に褒めてもらったり、自分で褒めると効果的ですよ!

 

量産:量産の方で自己否定が起こるのは、自分の本来の能力と原稿をキープして描いている所の能力の乖離が原因だと思います。そういう時は時間がかかってもいいので、いっそ力を入れて描いてみましょう。(飽き性の所とほぼ一緒ですね(;’∀’))
逸品:逸品の人の自己否定は、ともかく完璧主義故に起きていると思います。他人に褒めてもらい、自分の完璧の尺度を少しだけでいいので下げましょう。
バランス:バランス型の自己否定は、ネームや作画の時間経過によるものかと思われます。時間経過によって、ネームやアイディアはどんどん鮮度を失います。そういう時は誰かに相談するといいと思います。(厳しく言わない人に)

最後に

さていかがだったでしょうか。結果的に、ほとんど対処方法は一緒です!!

「自己分析」して、障害となっているところを潰していく。

ともかく苦痛より、楽しさを増やしていく。

一応具体的な事もところどころ書いて行きましたが、「うーん、ここがもっと具体的に知りたいんだよな」って所があると思います。

もちろん質問して頂ければ、答えますが――多分貴方しかわかりません!

逆に言えば、貴方は絶対に知ってます。何か絶対に理由があるのです。

それを知るには、自分と対話する、それでも分からなければ本などを読んで調べるという事を繰り返していくしかないです。

どんどん自己分析していきましょう。

「そんなのどうやってやるんだ」って方に向け、私の自己分析結果等を一応置いときます。

私の場合

上記にも書きましたが主なタイプは「逸品×飽き性」タイプです。
ただそれに+して、時間管理甘い、自己否定もありました。全部ですね。
逸品具合はどれくらいかというと1コマの背景に20時間掛けたりしてました。

で、数十時間かけて1ページ描いて、1ページだけで満足して、むしろその1ページのクオリティが高いがゆえに、それ以降のページを描くと1ページ目以上のクオリティを目指し、嫌になって辞める事ばかりでした。

しかも、私はかなりの飽き性で描きたいものがどんどん湧いて行きます。なのに1枚が全然完成しない。
自分が漫画を描くことで苦しんでいるのはこの描き方故であり、合ってないという事に気付きました。

そう、本当は量産型になりたかったのです。思いついた物をどんどん描いて行きたい。

今回完成した原稿は、色々な事情で絶対に完成させておきたかった物で、でもやはり時間管理が甘くて、最後はすごく苦しく、雑になった箇所もかなりありましたが昔ほどひどくはありませんでした。

ただそれは「デジタルだから」というのが大きいと思います。

今まで私は、素材とかもほとんど使いませんでした。プライドやら、後は「素材を使う事で誰かに否定されるかも」という思いがあったのです。
でも間に合わないから使いました。

そこで「何に拘ってたんだろ、別にいいじゃん」と思えるようになりました。

他にも、下書きをしないとか(ネームを元に描く)、ネームの絵すらなかった所をペン入れ一発で描くとか(時間がなかったから)、ページを描きたい所から描く、1Pづつ完成していくといった事をして……そして「あれ、描くのがつらくない」と気づいたのです。

そんなふうに、自分の固定概念を壊したことで「描きたいように描こう。100時間かけて1ページ描くなら、100時間かけて100ページ描きたい」と思うようになったのです。
そしてそれでもクオリティは上げたいから、速く楽しく描けて、それなりのクオリティの物を描けるような底上げの仕方をしようと、頑張る方向性を決めたのです。

最後に、そもそもなんでこんなふうに自己分析をしたかというと……実はしようと思ってしたわけではありません。
原稿書いている間に、どんどん「ああしたい」「こうしたい」という、思いが出てきたのです。多分そんなものです。
実は描いてないうちの自己分析はあんまり役に立ちません。私は何度もやりましたが、大して芯に触れませんでした。
なので、自己分析はぜひ描いているうちにするべきです(〆切で時間がなければ、終わらして終わった後とかにでも)

補足

「完成」させたくない症候群

特にスケジュールも問題ない、内容もいいと思う。もう終わりそうなのに……終わりそうになった瞬間から、やる気がなくなって完成しない!
これはアレですね。めちゃくちゃ楽しいゲームのラスボス前で終わる症候群と似てます。

で、なんだこれって感じなんですが、これは解明されてます。
人っていうのは、無意識に変化を拒絶する習性があります。「現状維持バイアス」という心理作用です。
挑戦する時に不安を感じるのも、ここら辺が原因ですね。

失敗とかして、傷つくなら最初からやらないでおくという姿勢です。多分完成しない裏側には、完成した原稿が否定されるのでは、という気持ちがあるのではないでしょうか。
これに関しては、こういう心理作用があるという事を認識すること、現状を維持する以上のメリットを認識することです。

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