【クリスタ】背景を描けるようになる最低限のパース知識

※「この記事だけじゃよくわからないよ!」って方へ向け、「〇〇透視」系を厚く補足した記事を上げました!
【クリスタ】背景が描けるようになる最低限の知識の補足
はじめに を読んでいただいてありがとうございます! 私なりの「最低限」だったんですが、説明不足な所が多く、「???」ってなっている方がいらっしゃったので、追加で説明します!(ごめんなさいね( ;∀;)) 補足説明 パースの知...

最低限でいいから背景を描きたい人へ

どうも、てる介です。
この記事は「背景は描きたいけど、めんどくさいなー」という方に向け、かなり最低限なパースやら背景加工の知識をおおざっぱにぎゅっと詰め込めました。
パースの取り方等は完全に、クリスタの人向けです。

Twitterやらで私の漫画を見た事のある方なら(ほめほめギャル)「いや、お前背景教えられるほど背景好きでもねーだろ」と思われるかもしれませんが、

昔は背景大好き人間でした。しかし漫画を描いてない友人に原稿を初見せした時に

「……うまいと思うけど、背景がうますぎてキャラが全く印象に残らないから、今一つ…

と言われてから、拗ねてあんまり背景書いてません。
(本当は背景描きすぎると背景描きすぎて原稿終わらないからキープしてるだけです)

ちなみにほめほめギャルとかのぷにっとした絵柄を生み出したきっかけも「背景描きたいけど、背景描いてたら時間足りないから、いっそキャラのコストを削ろう」という経緯でした。

シチュエーション事の背景の描き方

さて、実際に背景を描く際のコツを伝えていきたいのですが、三つの軸で絞ります。

①キャラに合わせて背景を入れる方法
キャラだけいる状態で、なんとなく背景を入れたい人向けです。キャラに対して、どういう風にパースをとったらいいかとかを書きます。
②すでにある構図や写真で背景を描く方法
これはネームとかはすでに描いて、イメージだけあるし実際なんとなく人と背景を描いたけど、パースとか分からんしなーって人向けです。
写真からパースを取る方法も合わせて書きます。
③背景を加工する方法
もはや背景を描きたくないし、加工で済ましたい人向けです。これはかなり最低限の加工の知識になるので、アナログでいかにも描いた風に加工したいとかは、また別で書けたら書きます。

基礎知識

最低限のパースの基礎知識と、クリスタのパース定規の基礎知識をざっと書いてきます。

アイレベル

アイレベルとは、目線の(高さ)位置です。目線と言われると「そもそも誰の目線?キャラ?」と思い、ややこしいと思いますが「見ている人の目線の高さ」です。
画像で説明しますと(背景じゃないんですが)

例えばこのコマの目線は、ちょうどキャラクターの目と同じ位です。
見ている人がまあ大体同じ位の身長のイメージですね。

そしてここからがややこしいかもしれないのですが、
目線の高さと目線は違いますし、一緒にしてはいけません。

目線の高さは、人が立っている場合の目の位置です。
目線は、その目を動かした位置です。例えば上の絵で目線を胸に持って行ったとしても、目線の高さはほとんど変わらない筈です。

なので、もしこの絵に背景を描くなら、目あたりにアイレベルをとって背景を描き始めます。他の所にとるとどうなるかというと、例えば胸にアイレベルを持って行って背景を描くと、胸が注目されます。
集中線を思い浮かべてもらうとわかりやすいのではないでしょうか。

色々とごちゃごちゃ書きましたが、見ている人というのはコマ外でコマを撮っている人だと思いますので
アイレベル=注目させたい所の高さという認識でいいと思います。
このコマだと顔、特に目なので目にしました。

地平線と水平線とアイレベル

「地平線とか水平線とアイレベルって違うよね? アイレベルはわかったから地平線とか水平線はどうとればいいの?」という方もいらっしゃると思いますが、
最低限背景を描きたいだけなら、一点透視と二点透視の時は地平線/水平線=アイレベルと考えてくれて構いません。
実際、日常生活レベルの背景だと地球の丸みとか、人間の見える範囲の問題とかで、アイレベルと地平線は大体同じになるらしいです。
なのでまあいいんじゃないでしょうか。そこまで背景のパースの正確性を求めてる人は多分ほとんどいません。
本当に拘って背景を描きたいなら、それ系統の本が結構ありますので是非探してみてください。

〇〇透視の違い

〇〇透視の〇点って何かというと、消失点の数です。
消失点が多いほど、難しくなります。

一点透視:消失点が一つ。
二点透視:消失点が二つ。
三点透視:消失点が三つ。

消失点が増えると、描く面が増えます。
ちなみに消失点とは平行な直線群が集まる点の事らしいです。
難しいですね。描かなきゃいけない背景の奥行線が吸い込まれていく点とでも思っておいて下さい。

パース定規

クリスタのパース定規を初めて使ったときにこんなんのなって

え……パースって何……?ってなった事があります。
これはそもそも使い方を間違っています。
パース定規は「サブツール[図形]>定規作成>パース定規」から作る方法と、「レイヤー>定規・コマ枠」の所から作る方法の二つがあり、一長一短があります。
それに関しては実際に描く時に説明するとして、先にパース定規を作成した時の表示部分だけ説明します。


(分かりやすいように名前変えてますが、※正式名称は 垂直線→補助線/パース線→ガイド線です)

ざっくり言うとこんな感じです。
青い線=アイレベル
紫の線=パース線(パースガイド)と垂直線(垂直線は一点透視と二点透視の時だけでます)
●は消失点、■アイレベルのアイコン。違う物だけど機能は一緒です(多分)
〇記号ははその線だけ動かせる
+はパース定規ごと動かせる
◇はスナップを消す(定規に対してスナップしていたのを、ここを押すことによりその線に対してのスナップがなくなる)

ちなみに「オブジェクト」でパース定規を選択すると「グリッド」というのがツールプロパティに出てきます。


それを使用するとパースに合わせたグリッドが表示されます。
(パース定規と似たような感じで動かせます)

オブジェクトツールとスナップ(追記)

パース定規でパースを取る際に、必須のツールがあります。
それがオブジェクトツールです。

操作の所にある「箱」みたいな奴ですが、こいつでパース定規を選択してから、パース定規を動かしたりしないと使えません。
多分パース定規だけ使用すると、●も■も出ていない状態になっていると思いますが、そういう状態から●と■を出して、移動させたりしてくれるのがこのオブジェクトツールです!
以降ばんばん出てきますので、オブジェクトツールの位置は把握しておいていただけると嬉しいです!
ちなみにパース定規だけじゃなくて、コマ枠とかにも使えますよ!てかすべて動かせます!

そして、この後から多用されて出てくる単語があります「スナップ」です。
スナップとは誰かといいますと、

ここらへんにいる此奴たちです。これがオンになっていると、「定規に沿って線を引ける」……という画期的な奴です。
パース定規で作ったガイドに沿って、線画引けます。消失点に向けて、定規を使わなくても!!線が引けるのです!!
ちなみにたまに滅茶苦茶うっとしい時があります。そういう時はオフにすれば、スナップせず線が引けます!
ちなみに△の方が「定規にスナップ」で半〇の方が「特殊定規にスナップ」です。パース定規で使用したいときは「特殊定規にスナップ」を使用してください(*’▽’)

寸法合わせの方法

これがまたややこしいのですが、キャラと物の寸法を合わせないといけません。
多分もしかしたら挫折するポイントかもしれませんね。
人と自動販売機を描こうとして、自動販売機と人をどう配置したらいいか分からない……みたいなアレですね。
ではどうやって配置してるかというと…適当です!

ほぼほぼ適当なんですが、一応指標はあるので紹介します。

例えばこの人(160センチ)の真横に自販機を設置すると、

大体こうなります。
これをどう計算したかというと、地面に合わせて自販機と人を配置し、
この人間が160センチ、人の頭の縦幅が大体20センチ、自販機が大体180センチだとして、この人の頭の上に人の頭一個分を足した所を自販機の頂点としました。

この程度です。ちなみにこれをパースに沿って横幅を求めるとかになるとめんどくさくなりますが、その辺は上の理論を元に目分量でやってます。

多分ここで詰まるのはそもそも物のサイズを知らないというのが大きいので、サイズについて調べるとある程度解決すると思います。

ちなみに人を並べる方法ですが、

こんな風に身長が同じならアイレベル(この人だと目の位置)を合わせて描くと遠近法で描けます。
身長が違ったら、自販機と一緒のように計算して描きましょう。

でもここから描く背景は知識だけ伝えたいので、寸法とかは考えずに適当に書いてますので注意です。後背景もこだわってません、ほぼ箱です。

キャラに合わせて背景を入れる方法

とりあえずキャラに合わせて、背景描きたい!場合は「レイヤー>定規・コマ枠・パース定規の作成」側から作った方がいいと思います。

そもそもアイレベルをどこにする?

多分悩むのはここじゃないでしょうか。
アイレベルの所に描いたように基本的にはアイレベルは注視させたい所でいいと思います。

例えばこの猫の絵にパースをつけたい時、アイレベルは一番注視させたい所にします。

多分この絵ならこの三つのどこかだと思います。今回は魚で行きます。

一点透視でキャラに合わせ入れる場合

1.レイヤー>定規・コマ枠・パース定規の作成より、一点透視でパース定規を作成します。
(レイヤーを新規にするかはお好みで)

2.すると、このようにパース定規が画面の真ん中に表示されます。

3.アイレベルをサブツールの操作「オブジェクト」で注視させたい所まで持って行きます。

4.スナップを利用して、背景を描きます。

とんでもなく雑ですが、こんな感じです。

漫画とかの場合だと、多分前後で描くべき背景が決定されていると思うので、それを描くといいと思います。

実際にちゃんと描きたいならば「写真を見て描く」ことと、「サイズ感を把握」しておくことが重要になります。
なんも考えずに描くと上の背景みたいになります。

一生懸命描けば、一点透視でもそれなりの物になります。

すでにある構図や写真で背景を描く方法

すでにある構図から背景を描く方法

はい、適当な絵なんですが、まあパースの概念だけわかればいいと思うので……。はい許してください。一応三点透視の絵です。
では、

1.レイヤー>定規・コマ枠・パース定規の作成より、三点透視でパース定規を作成します。

最初は真ん中に出てくるので、ちょうどいい所に移動させていきます。
(パース定規そのものを+のアイコンで動かすのが一番楽です)

そして大事な事ですが、
あおりはアイレベルを下に、俯瞰はアイレベルを上にします。
そして縦軸の消失点は、あおりが上、俯瞰が下になります
※あおりは見上げる構図、俯瞰は見下げる構図です

2.消失点が三点あるのがわかるでしょうか。これをパースガイドを動かし一生懸命、絵に合わせていきます。+と〇のアイコンを駆使し、いい感じに合わせていきましょう。

3.そしてパースガイドが合ったら、それに沿って描いて行きます。

できました!あおりの構図が簡単に描けました!

ついでに俯瞰もざっくり説明していきます。

俯瞰なので、アイレベルは上で縦軸の消失点は下です。

合わせていきます。

描けました!

ちなみに合わせるとか簡単に言うな言われるかもしれませんが、コツは特にありません。延々と合わせていくだけです。
そして失敗したら、やり直す……そんな地道な作業です。

強いて言うなら、ツール>パース定規の所からガイド線を増やせば、失敗する確率はぐっと下がります。線ばっかりになりますが。
(最初に「消失点追加」ってなっている所をクリックすると色々でてきます)

三点透視のサイズ感とかスケールの合わせ方

二点透視とかと基本的に一緒です。アイレベルから求めていきます。
上の画像とかはアイレベルが地上なので、奥にいる人も手前に居る人もアイレベルの上に立たせれば終わりです。

俯瞰も同じですね。俯瞰の場合は上にあるので、人何人分で考えます。

真ん中の人が、アイレベルまで大体三人分なんで、手前に配置する際も三人分で配置しました。

で、これは背景が箱なのでわかりにくいかもしれませんが、ちゃんとした背景を描く場合はここからさらにスケールを計算しなければなりません。
ここにビルを描く場合は、人がこのサイズだから、扉は……横幅は……と延々計算していくだけです。

クリスタは3D素材もあるので、そういうを使うのもいいかもしれませんね。

基本的には人のサイズを先決めてから描き始めた方がいいです。
背景から考えるのはめんどくさいです。(結局やることは一緒なんですが……扉のサイズから求めるとか)

三点透視のアイレベルはどこが正解か

あおり=アイレベルが下、俯瞰=アイレベルが上
っていうけど、具体的にどこにすればいいの?とお思いでしょう。私もです。

例えば上の画像なら、地面にアイレベルを持ってきました。なんとなくです。
アイレベルに関していうと正解はないです。強いて言うなら、見せたい場面に合わせるのが正解です。
もっと下から見たいなら、地底から見てもいい訳です。排水溝おじさんとかの視点です。
その場合はアイレベルをもっと下に持って行く。

俯瞰もそうです。どこまで上から見たいか。ただビルの上から見たいのか、上空から見たいのか。上空か見たいなら、アイレベルはかなり上になる。
そうやって、シチュエーションによってアイレベルを変えていけばいいと思います。

が、失敗しにくい「最適案」ってのはあります。

あおり:アイレベル=地面 俯瞰:アイレベル:上空

なぜかというとですね……。

三点透視でアイレベルを超えて描くのがすさまじくめんどくさいからです。
三点透視でアイレベルをまたぐと、アイレベル=地平線じゃなくなるので地平線の事も一生懸命考えないといけなくなります。
特にあおりはめんどくさいです。一歩間違えばめり込むので……。

すでにある写真から背景を描く方法

1.まず画像を貼り付けます。

2.ツール>定規作成>パース定規を選択します。
(写真の透明度を下げると見やすいです)

そして画面をクリックしたりすると、謎の直線が出てくると思うんですがこれを、パースに合わせます。

3.二本とも合わせます。
ちなみにここで注意なのですが、これは一つの消失点に対して二本です。
なので上の画像の場合、現状赤丸の所にパースガイドを引いているので

赤線とかの平行の所に線を引きます。

4.もう一つの消失点に対して、パースガイドを合わせます。
こんな感じの所(黄色辺り)でパースガイドをとりました。

「なんでここに取ったの?」と言われると難しいんですが、「一番多く使いそうな平行線がいっぱいある所」に取るといい感じになるのではないでしょうか。

そうすると、こういう感じで出来上がります。

すごく斜め。後なんかずれてる。

5.ずれを直します。
「オブジェクト」で〇の所とか+をちょこちょこいじりながら直します。

6.アイレベルが水平じゃないので直します。
「オブジェクト」でパース定規をクリックするとでてくる「ツールプロパティ」の所に、「アイレベルを固定」という所があると思います。
そこの「-」を押すと「アイレベルを水平にする」というのがあるのでそれを押します。

(ちなみにpc版とかならパース定規を右クリックすると出てきます)

アイレベルが水平になった事でずれたところがあったら直します。

7.そして描きます。

するとこういう風に描けていくという訳です。(描きかけ……)
ちなみにこの画像、本当は三点透視なんですがめんどくさいので二点透視にしました。
上に消失点とったらツールからも三点透視できます。
今二点取っているやり方と同じように、上に向かうもしくは下に向かう線に対して並行にパースガイドを乗っければ行けます。

背景を加工する方法

加工する方法

1.背景にしたい写真を貼った後、レイヤー>レイヤーのLT変換を行います。

こんなふうになりました。ひどいですね。

2.どうにかこうにか弄っていきます。

どうでしょうか。
これをちょこちょこいじり、トーンとか貼れば、結構いい感じになるのではないでしょうか。

とんでもなくざっくり説明したのは、画像によって数値がかなり変わるからです。

後はどんな作風かによって、どんな風に加工すればいいのかも変わるので、説明しにくいというのもあります。

写真から作った背景に人を乗っける方法

1.加工した背景に対して、パースをとります。
パースの取り方は「すでにある写真から背景を描く方法」の方法でとります。

2.そして血眼になって「人」を探します。

いた!!!

3.アイレベルと人との寸法を計算します。
まあ大体頭一個分アイレベルから下ですね。この程度でいいです。

4.描く

これだけです。もちろん身長差がある場合などは、変えてってください。

人がいない場合は?

人がいない場合は、扉とか……指標になりそうなものを一生懸命探しましょう。

補足

広角と望遠

消失点が画面に近いほど、広角になり、消失点が遠いほど望遠になります。
これは、見せたい演出でいいと思いますが、基本的には「望遠=消失点が画面より遠い」方が違和感がありません。
意図がなく広角にしてると、パースが乱れているように見えるからですね。


こんなのです。友達(漫画を描かない)に見せたら「建物が鋭利すぎない?」って言われました。
(そもそも適当に描きすぎて、パースとかそういう問題じゃないんですが)

上手い背景

多分最初の画像で気づいて方もいらっしゃると思いますが
一生懸命背景描いてた時ですら、そこまでパースは重視してませんでした。
ぶっちゃけ、上手いって言われている背景は「パースの正確性」より「描き込み量」の多さです。
もちろんある程度の知識はあった方がいいですが、「パースは完璧だけど、描き込みがほとんどない背景」と「パースは基礎位できてるレベルだけど、描き込みが多い背景」なら、どちらも同じ時間かかっていたとしても後者の方が手が込んでいると思われます。
なぜなら、見た感じ手が込んでいるから!!!!
前者は精通しているもののみが「これは……」となるので、ある意味美味しいですが(‘ω’)ノ

もちろん、どちらもできている以上はありませんがね……!

おススメの本

もっと背景を深く知りたいとか、この記事だけじゃさっぱり分からんって人におすすめの本です。

created by Rinker
¥1,944 (2019/05/22 14:53:27時点 楽天市場調べ-詳細)

円柱の描き方とか、分割、増殖の仕方や、3D素材を使った背景の描き方とか載ってます。おすすめです(*’▽’)

コメント

  1. ティナ より:

    わかりやすい…!!
    しっそく簡単な背景から練習してみます!

    • terusuke55 より:

      わー!ティナさん、ありがとうございます!
      ぜひぜひ練習してみてください!
      背景はハマると楽しいですから(*’▽’)